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help リーダーに追加 RSS 二次創作小説【花より男子-長編-第12章】

<<   作成日時 : 2008/07/10 21:12   >>

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 【 道明寺の、気持ち 】





ガシャーン――

大きな音を立てて、テーブルの上の皿が、落ちた。

その反動で、滅茶苦茶高い、俺の服は汚される。

怒り狂ってる俺に、従業員の一人が、歯向かってきた。

庶民の女の分際で、俺様に歯向かうなんて、いい度胸してやがる。

でも結局最後には、床に這い蹲るように、土下座させてやった。

そしたら総二郎が、その女が英徳だって言うから、次の日からソイツをターゲットにして、退学ゲームを始めた。

女の退学ゲームは初めてだったけれど、俺には男だろうが女だろうが関係ね〜。

ソイツが根をあげて、退学にさえ持ち込めれば、それで俺の気は済むんだ。

女なんて、低俗で、頭が悪くて、醜くて、すぐ泣く、汚ね〜生き物。

興味すら、湧かない。

男より、容易いだろう。

そう思っていた。


けど、ソイツは結構しぶとくて、なかなか退学しね〜。

裏で手を回して、散々やってみたけど、いつも平然としてやがる。

その態度が、俺をイラつかせた。

ふざけんなっ。

女の分際で。

許せね〜。


俺は頭に来て、最後通告を突きつけようと、ソイツの後をつけまわした。

この前の店にも、行ってみた。

そこでのソイツは、学園にいる時の、無表情な様子とは、打って変わって、やけに楽しそうに、働いていやがる。

今この瞬間、ソイツは、学園でのイジメなんて、少しも気にしている様子がね〜。

心底楽しそうに、その時を過ごしている。

あんなに酷い目に遭わせてるのに、なんであの女は今笑ってるんだ?

その顔に、異常なまでの怒りを感じる。

俺のやり方が、甘いのかもしれない。


だから俺は、自らの手でソイツに、制裁を加える事に、決めた。

バイトの帰り道。

ソイツが一人になる所を見計らって、俺は後ろから呼び止める。

その声に、心底怯えた悲鳴をあげて、ソイツは振り向いた。

学園での、冷静な表情は消えて、恐怖に慄いた顔を、俺に向けていた。

俺はその顔を、もっと苦痛に歪ませてやりたくて、女を一番傷つける方法を選び、実行した。

学園ではいつも、平然としていたソイツの表情も、見る見ると阻喪(そそう)していく。

いい気味だ、そう思った。

女が怯えた顔をしてるから、何だって言うんだ。

んなもん、俺には関係ね〜し。

ズタズタにして、二度と立ち直れないようにしてやる。

俺はその時、怒りのあまり、正気を失っていた。

そしてソイツに圧し掛かり、必死に顔を背けて、無駄な抵抗をしている、ソイツの唇を、強引に奪う。

この時の俺は、ただ本能のままに、ソイツを滅茶苦茶にしてやろう、それしか考えていなくて。

何の抵抗も出来ないソイツを見て、俺の中の欲望が満たされていく。

もっともっと怯え震えて、泣き叫んで助けを乞えばいい。

そうしたら許してやらね〜でもない。

その時の、俺の気持ち次第だけど。


でも、ふと、俺の唇に、何かの液体が、触れた。

なんだ?

最初は、雨でも降ってきたのか、と思った。

少し顔を上げたら、それがソイツの涙だと言う事に、気がついた。

ソイツは、泣き叫ぶ事も出来ないで、ただ体中の力を入れて、泣いていた。

唇を噛み締めて、必死で堪える様に、顔を背けて。

多分自分でも、知らないうちに泣いているんだ。

そう思った。

そんな女の顔を見たのは、初めてだった。

何故だか、心がズキンと痛む。

この俺様が、一介の庶民の女ごときに、何、感傷に浸ってんだよっ。

そう思ったけど、俺は暫くその場所から、動けなかった。

ソイツは、怯えた表情で、俺の事を見上げている。

止めろ。

そんな目で俺を見んな。

胸糞悪い。

俺はその目に耐えられなくなって、不意と目を逸らし、体を避(よ)ける。

ソイツに後ろを向いて、この動揺した顔を、見せないようにしていた。

それで、逃げていくかと、思っていた。

でも、そんな気配もなくて、少し心配になって、振り返る。

ソイツはまだ、俺が突き飛ばした場所から、立ち上がってもいない。

その場所に突っ伏したまま、両手で顔を覆い、声を殺して、嗚咽している。

どうやら恐くて、立ち上がる事すら、出来ないようだ。

気まずかったけど、どうにかしてやらなきゃ、そう思って歩み寄る。

暗がりだったから、俺の表情が、見えなかったのかもしれない。

俺が近づいてきた事に、恐怖の悲鳴をあげた。

俺は慌てて立ち止まり、その場所から動かずに、ただ手だけを、差し出した。

ソイツは最初迷いながら、俺の手を恐る恐る掴む。

小さくて、柔らかくて、か細い手だった。

女ってヤツは、こんなに華奢な生き物だったんだな。

この時、初めてそう思った。

その後、歩けそうにないソイツを抱き上げて、家まで送っていった。

俺の事を、縋るように見てくる、ソイツの視線が、俺の心をチクチクと刺していく。

こんな気持ちになったのは、初めてだった。

すぐ泣く女なんて、足手纏いで、どうしようもね〜生き物。

そう思っていたはずなのに、俺は何やってんだ。

コイツを滅茶苦茶にしてやろうと、思っていたはずなのに。

ほんと、何やってんだ、俺――

でも、自分が情けなくて、卑怯で、どうしようもね〜男だって、その時初めて、後悔した。

力関係が、格段に違うような、こんな小さな生き物に、何やってんだよっ。

バカだろ、俺。

そう思ったら、申し訳なくて、仕方が無くなった。

「ごめん――」

それだけ、背中に投げ掛けて、俺は逃げるように、その場を去っていった。







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コメント(5件)

内 容 ニックネーム/日時
o(^▽^)oこんばんは
更新定期的に出来るなんて凄い('-^*)
私だったら二回目くらいで挫折だな〜

先日映画見てきました!アメリカで暮らしていた時に
行ったことのある場所ばかりで、なんか不思議な感じ 笑
来週からアメリカ行くから、久しぶりにラスベガス
行きたくなっちゃいましたo(^▽^)o

由美猫
2008/07/10 23:38
由美猫さん、いつもコメ、有難う☆⌒(*^∇゜)v
いやあ〜、週2UP、ちっとキツクなってます(~ヘ~;)
でも、行ける限り、頑張りますっp(*゜▽゜*)q
花男ファイナルは、来週観に行く予定です(^ー^* )
それにしても、アメリカ行くんだ。
いいな〜(-.-)σ
楽しんできてねっ\(^▽^*)いらっしゃ〜いっ(*^▽^)/
木立カミツレ
2008/07/11 13:46
所で由美猫さん、(見てくれていると良いのだけれど・・・・・・)
由美猫さんも、小説書きさんのようですね。
良かったら、アドレス教えてくださいな。
読んでみたいです^^
木立カミツレ
2008/07/11 16:18
(><;)ごめんなさい!小説書いていた頃はあるけど
中学の頃でブログとかやってなかったの
しかも完全オリジナルだし(ρ_-)o


あの頃は楽しかったにゃ〜

o(^▽^)o
由美猫
2008/07/13 20:20
そうでしたか。
全然気にしてませんよ。
もし今後書いてブログ立ち上げる事があったりしたら、お知らせ下さいな^^
木立カミツレ
2008/07/13 22:07

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