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help リーダーに追加 RSS 21 【 バカンス 】

<<   作成日時 : 2008/01/22 19:28   >>

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交際3ヶ月3週目-7月3週-  







二人二様の思いをのせて、否応にもその日はやってくるのであった。今日は有閑倶楽部のメンバーが企画した旅行の日。

二人の仲を密かに応援しようと、#恋愛プロフェッショナルの美童君#を中心としたメンバーが決めた行き先は、なんと常夏の海。

あの二人の仲は間違えなく良い方向に進んでいるのだろう、と睨んでいる美童君は、清四郎君の事だからどうせロクな所にも連れて行っていないのだろうし、いつまで経ってもなかなか前には進めず、清く正しい交際を続けているのだろう――

などと勝手に想像(その読みにほとんど狂いはないのだが)して、そんな二人の仲が少しでも深まればと、折角のこの暑い季節に気持ちの方も熱くなってもらいましょう、と言う事で海への旅行が決定したわけです。     

*丁度(ちょうど)良いタイミングで、剣菱財閥では海へのリゾート開発を進めており、もうすぐオープンになる沖縄のとあるプライベート島*へと、行き先もすんなり決まったのです。

そこまでの空路は勿論、#悠理君宅の自家用ジェット#。有閑倶楽部金持ちツアーへの出発であります。





今日の天気は、僕のこの熱い気持ちを表しているかのような、強い日差しの照りつける真夏の日であった。

メンバーの集合場所は剣菱宅だが、その前に僕は美和を家の車で迎えに行く。車の後部座席に座りながら僕はボンヤリ考えている。


海なんて美和は戸惑っているだろうか? まさかアイツらの魂胆迄気づきはしないだろうけれど、いきなり海だもんな。

僕たちが行っていたデートなんて、お互いほとんど時間が取れなくて、食事したり街中をブラブラ歩いたり本屋へ行ったり、なんてそんな程度しか行ってなかったから混乱しているよね、きっと。

でもそんな風に美和の気持ちを心配しながらも、もう一人の僕は無情にもはしゃいでいる。とてもドキドキしている。アイツらの企みに少し感謝したりもしている。

男って不純だよな。こんな事を考えていると、純粋に笑う君の顔を真っ直ぐに見れなくなりそうだ。


そんな僕の気持ちを乗せながら、いつの間にか車は美和の家の近くにまで進んでいた。次の角を曲って一番奥が美和の家だった。

うちの車が路地を曲がった途端に、もう既に家の前に出て大きく手を振っている君が見えた。照れくさくなるくらい、愛しいよ。

「おはようございますっ」

後部座席の窓の外から、太陽みたいな笑顔を僕に向けている。

「おはよう」

高鳴る気持ちを必死で抑えて、至って冷静に挨拶を交わす。

僕は一旦車を降りて、トランクを開け美和の旅行カバンを収めた。そして美和を乗り込ませて、自分も乗り込み扉を閉める。

僕の気にしすぎだったかな――

そう思わせるくらい、車に乗っている間の美和はいつもの美和のままで、元気にお喋りを続けていた。







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