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help リーダーに追加 RSS 20 【 それぞれの想い 】

<<   作成日時 : 2008/01/22 15:57   >>

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交際3ヶ月と2週目-7/2週-  







アイツらは僕達の事をどの程度の関係だと思っているのだろうか。

確かに僕は、美和と付き合い始めてから昼休みは途中からいなくなるは、帰りはそそくさと帰るは、土日も何となくバタバタとしていたり、勉強を教えているという事は皆に知られていたし。

でもだからと言っていつからどの程度の頻度で会っていて、どんな付き合いをしているかなんて所まではハッキリ言っていなかった訳で。

だからこの旅行ではっきりしてもらおうか、そんな所だろうか。まあそういう事だよな、やはり。

でも今なら美和も僕を好きだと言ってくれている事だし、アイツらになら堂々と話をしたっていい時期だよな。

美和は少し緊張していたみたいだけれど、アイツらに知られる事を嫌がっている節はなかったようだし。

いざとなったら僕が彼女を守るから、その心配だけはさせないようにしよう。


それにしても本当にここ一ヶ月近くテストの事で頭が一杯だったから、この前美和の久々の安堵した表情を見て、それがとても眩しく思えて今迄以上に僕の心はドキドキしてしまった。

美和も同じだったのだろうか。含羞(はにか)んだ顔を僕に見せていた気がする。

そのタイミングでこの話を持ってきてくれたのは、例え揶揄(からか)われに行くのが分かっていても、僕としては凄く有難たい。

情けない話だが、男女の機微については美童や可憐の方が詳しい。だから僕には凡そ想像もつかないような企画を用意してくれた気がして、正直ウキウキしている自分がいる。

この前一緒に勉強していた時にふと思ってしまった気持ちまで、僕の心の隅を少しだけ支配している。

だからって別にこの旅行で何かあるなんて到底思ってはいないし、そんなつもりもないけれど、お互い恋愛初心者の二人の仲が、ほんの少し位進展したっていいのかもしれないよな。

凄く頑張ってテストを乗り越えて、美和の成績も元に戻った事だし、学生としてやるべき事はやり切ったのだから、その後に来る夏休み位、少し羽目を外したって許してくれるよな、きっと。


なんて、真夏の茹だる様な暑さが、そしてそれに開放された僕の心が、そんな風に思わせていた。

でもよりによっていきなり海だなんて、学生デート位しかしていなかった僕達にとっては、凄く刺激的な企画なのであった。

倶楽部のメンバーとは何度も海に行っていて、行き慣れている位なのに、そこに美和が入ってくるとなると、僕の心は尋常ではいられない。

いつも以上に心臓の音は高鳴っている。


そんな事を熟々(つらつら)と考えながら、僕は旅行の支度をしていた。





海、
海、
海、

私の頭の中で何度もこだまする。

海、
なんて、
いきなりで、どうしよう、私――

海なんて、
正直な所麗人(弟)が小学生低学年の頃迄家族と行っていた位で、友達やしかも男の人も一緒になんて一度も行った事がない。

私、どうすればいいんだろう――


あ、そうだ。
み、水着、買わなきゃ。

中学の頃に来ていた水着なんて、とても子供っぽくて着ていけないわ。

で、でも、どんな水着にすればいいのっ?
皆、どうしているんだろう?

中学の時の旧友で彼がいる子、いたかな?
片っ端から電話して聞いてみようかしら。

もう、
もうっ、私、
こういう時どうすればいいのか、全然分からないっ。

まさかいきなり海に行く事になるなんて、思っても見なかったから、頭の中がパニック状態だわっ。

お母さんに聞いてみようかしら?
でもいくら何でもお母さんじゃ参考にならないかな。

デパートに行けば水着売り場の人が上手にアドバイスしてくれるかしら。

だけど、
その前に――

私は思わず自分の体を見下ろした。

服の上からでは取り立てて凹凸を思わせない、凡そ魅力的とは思えない体。学校の体育以外では特に運動などしていなかった。

護身術を習い始めて早半年近くなるけれど、少しは贅肉が取れたのかしら? でもダイエットの為に行っている訳じゃあないのだから、贅肉なんて取れていないかも。

私は思わず自分の体を掻き抱いた。

う、わっ、
ほんと、どうしよう。

こんな、
こんな体、恥ずかしくて、情けなくて、とても人に見せられたものじゃないわ。それなのに、よりによって清四郎さんも一緒だなんて。

どうしよう、
どうしよう、
どうしよう――


と、とにかく、
なるべく肌を見せないような水着を選ぼう。

でもそれじゃいかにも、って感じかしら?

それでもいいやっ。
とにかく露出は最低限の水着を選ぶっ。  



私はバックにサイフと定期入れだけを押し込み、デパートへと駆けて行った。







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